Deepcool「AK620」をAM3+のAMD「FX-8350」に使用してみました【R-AK620-BKNNMT-G】
Deepcool「AK620」が折角AM3+に装着できるので、FX-8350で使ってみました。
検証環境
マシンスペック | |
CPU | AMD FX-8350(定格 4.0GHz TDP125W) ※発熱量を増やすため、4.5GHzにオーバークロック |
CPUクーラー | Deepcool「AK620」 |
SCYTHE「兜2」 ※比較対象(10年物) | |
メモリ | DDR3-1600(8GB)*4 (計32GB) |
マザボ | ASRock 970 Extreme4 |
グラボ | GT610 |
電源 | 500W(80PLUS Standerd) |
その他環境
室温 :20℃
アイドル時の消費電力 | 57W |
OCCTによるCPU負荷時消費電力 | 271W |
アイドル時との消費電力差 | 214W |
CPU+VRMで170Wぐらい消費している計算です。
※「80PLUS Standerd」電源なので、変換効率を80%として計算
なお、VRMは70cmファンで別に冷却しています。
※AM3+マザーは、VRMの冷却不足が鬼門です。
※特に、970マザーはVRMフェーズが4+1と少ないのでなおさらです。
メモリクリアランス
ヒートシンクなしのメモリだと、ファンとのクリアランスにかなり余裕がある。
結構背の高いメモリでも問題なく装着可能と思われる。
ファンの検証
Deepcool「AK620」の付属ファン「FK120」の性能をざっと調べてみました。
方法は、兜2でファンだけ交換してのOCCT10分間の温度比較です。
比較するファン達の仕様
「隼120 PWM」(兜2) | 「WonderSnail 120 PWM(2400rpm)」 | 「FT120」(AK620) | |
回転数 | ~1300rpm±10% | ~2400 rpm ± 10 % | ~1850rpm±10% |
ノイズ | ~26.1dBA | ~29.3 dBA | ~28dBA |
風量 | ~73.39CFM | ~77.23 CFM | ~68.99 |
静圧 | ~12.8Pa | ~35.25 Pa | ~2.19mmAq (約21.48Pa) |
価格 | 入手不可 | ¥1,009 | ¥1,200 |
結果
兜2ノーマル :61.5℃
兜2+AK620ファン :60.0℃
兜2+WonderSnail(2400rpm):59.5℃
概ね、WonderSnail 120 PWM(2400rpm)と同程度の結果となりました。
(スペック通り、ファンの音量も同程度でした。)
冷却面では優秀なファンなので、交換による性能UPの余地は(一般家庭ではない)でしょう。
逆に、結構音量があるので、静音よりのファンに交換して使うという選択肢はあるかもしれません。
AK620の性能検証
OCCT10分間の温度変化を、AK620ノーマル状態とついでにファンを「WonderSnail 120 PWM(2400rpm)」に交換した場合で測ってみました。
結果
(ファン検証時と同条件なので、同じ図にプロットしました)
12cmファンCPUクーラー最強クラスだけあって、劇的に冷えます。
兜2より、おおよそ5℃も低いです。
室温が20℃とはいえ、55℃はすごいです。
なお、ファン交換はほぼ誤差でした。
純正ファンとのセットで完成されている感じですね。
最後に
今回、マザーボードがASRock 970 Extreme4というのもあって、CPUが冷えていても、VRMのヒートシンクが熱すぎて、これ以上のオーバークロックは怖くて試せませんでした。
これで、VRMフェーズが8+2の「AMD 990FX」チップのマザーとかだったら、更なるオーバークロックに挑んでいたんですけどね・・・