東芝14TBのシークエラーレートの悪化と解決【MN08ACA14T】
トラブル
先日購入した東芝の14TB(MN08ACA14T)の初期不良チェック(Western DigitalのData LifeGuard Diagnosticsとかフルバックアップとか)が無事終わったので、本運用すべくメインPCに組み込みデータを移行開始しました。
ファイルをコピーしながら数時間放置していたのですが、戻ってみると、CrystalDiskInfoの健康状態が異常と表示されました。
問題のある項目は「07 シークエラーレート」
現在値 37 最悪値 1 生の値 0
他に、ヘッドが弾かれるような音が頻繁にしていました。
原因
原因は所謂、「sataの3.3V問題」というものでした。
Serial ATA Revision 3.2 から電源の仕様が変更されたため、旧来の電源を使用すると、動作しなかったり、不安定になったりするというものです。
具体的には
Serial ATA Revision 3.2 3.3V(オレンジ色)の廃止
Serial ATA Revision 3.3 Power Disable対応(従来の3.3V電源線を別目的に利用)
これにより、PowerDisableに3.3Vの電圧が掛かると、inactiveとなり、動作を停止します
参考:シリアルATA ‐ 通信用語の基礎知識
MN08シリーズはR3.3対応のため、3.3Vに電圧が掛かる旧式の電源の場合、動作が不安定になり、シークエラーレートがどんどん悪化するようです。
解決方法
3.3Vの電圧が掛からなければ良いので以下のようなもので対応可能です。
・3.3Vケーブル(オレンジ色)が排除された延長ケーブルを使う
・元々12Vと5Vしか存在しないペリフェラルコネクタから、変換ケーブルを介して使う
まとめ
このような仕様変更があったとは知りませんでした。
ひとつ勉強になりました。
初期不良チェックでは問題なかったのは、たまたまペリフェラルコネクタから電源を取っていたからだったようです。